EF65-535
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EF65-535はブルートレイン牽引時代の往年の姿に
可能な限り近づけた状態に2003年4月の全般検査
で復元され鉄道ファンの注目を集めました。
高崎機関区の一般公開では寝台特急「さくら」を
模したデザインのヘッドマークを取り付けて公開
され人気を博しました。
EF60-500番台からEF65-500番台がブルートレイン
の仕業を引き継いだのは貨物列車での大きな牽引
力を重視した設計であったEF60-500番台は定格速
度が低く、高速巡行が可能なEF58と同等のダイヤ
運行は困難で、特に連続高速運転時の弱め界磁の
多用による故障や遅延が頻発したことにあります。
EF65-500番台はEF58よりも出力が大きいため高速
での牽引力が落ちても何とかEF58と互角に走れる
程度の能力がありましたが牽引力は 80 km/h付近
で逆転するために 80 km/hを超える高速走行では
依然EF58の方が強力な機関車となっていました。
2003.5.1 撮影 高崎機関区
EF65-535が東京貨物ターミナル~鹿島スタジアム
の貨物列車で液化エチレンタンクが特徴の73レに
充当され撮影を行いました。
EF65-535は2008年3月に引退するまで貨物列車の
牽引に充当されました。
保留車となっても車籍は維持されて2011年10月
13日には「JRおおみや鉄道ふれあいフェア2011」
のため本線走行で展示回送も行われました。
2013年3月7日からは東芝府中事業所での保存が
決まり譲渡に伴なう整備が行われ2013年3月11日
から3月12日にかけ大宮車両所から新鶴見信号場
経由で北府中駅まで機関車次位無動で輸送され
保存されることになりました。
2005.8.5 撮影 四街道~物井
EF65-535が、横浜羽沢駅~川崎貨物駅間の短距離
区間を結ぶ東海道貨物線の定期貨物列車2096レに
充当され撮影を行いました。
EF65-500番台はEF60と比べると自動ノッチ式制御
やバーニア制御および空転検知装置などの性能が
大幅に向上していました。
EF65-500番台の牽引能力は最大1200トンの荷重を
10パーミル勾配で牽引可能であり、最高速度は
115km/hとなっていました。
EF65-535はモーター音を響かせながら化学薬品を
積んだタンクコンテナを積載したコキ3両を牽引
して、眼前を通過して行きました。
2005.6.25 撮影 八丁畷~川崎新町
高速旅客列車牽引用として1968年に寝台特急増発に
伴う不足分を補うため当時竣工したばかりの基本番
台最新グループEF65-77からEF65-535が浜松工場で
改造され竣工しました。
EF65-535は、1968年から東海道・山陽本線における
寝台特急列車ブルートレインの牽引機として約10年
にわたり充当されました。
しかし当時では連日片道 1,000km以上の高速走行は
前代未聞で走行装置に大きな負担ともなり不具合も
目立ってきたため1978年秋までにブルートレイン牽
引の仕業からはEF65-1000番台後期製作分と運用を
交代し一般貨物列車の牽引にあたりました。
2003.5.1 撮影 高崎機関区