小湊鉄道キハ200 (春)
夜桜のライトアップが水鏡して美しい飯給駅   2012.4.15
ディーゼル音を響かせながら2連のキハ200が通過していった   上総大久保~月崎    2012.4.1
満開の桜が咲く箱庭のような大俯瞰も小湊鉄道の魅力  2009.4.11
吊り下げ式のホーローサボがレトロ
小湊鉄道のキハ200形は国鉄のキハ20形を基本に
設計され、1961年から1977年までの16年間に日本
車両で計14両が断続的に製造されました。


キハ200形の前照灯は曲線区間で照度を確保する
ためにシールドビームを左右の幕板部に振り分け
配置とされ、設計当時に親会社であった京成電鉄
の3100形と類似の前面デザインとなりました。

側扉はキハ201~206が薄い鋼板のプレス成形品
を貼り合わせたプレスドア、キハ207~214が非
プレスドアでバリエーションも多彩です。

春は水田に水が張られると沿線では水鏡に写る
列車の撮影が出来るようになります。

水鏡するキハ200のサイドビューが美しかった。

2011.5.21 撮影 上総鶴舞~上総久保 
小湊鉄道という社名は1917年の会社設立当初には
誕生寺への参拝客輸送を目的に安房小湊を目指し
ての路線着工をしたからです。

上総中野駅より先への建設が行われなかったのは
当時の土木技術では路線建設が難工事となること
及び鉄道建設資金が不足した事が挙げられます。

また1934年に上総中野駅に国鉄木原線が接続して
大原駅までの房総半島横断のルートが完成すると
新線の建設も不要になったことが挙げられます。

開業前年の1924年にボールドウィン社より購入した
2台の蒸気機関車は1号車の57776、2号車の57777
ともに五井機関区に保存展示されています。
2003.9.14 撮影 五井機関区   
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キハ200形は小湊鉄道では唯一の旅客車両形式で
1~4両編成で運用されています。

現在は14両全車が五井機関区に配置され保留車
のキハ209を除く13両で運用されています。

ローカルな単線区間のため単行~3連のキハに良
く似合うロケーションになっていて近代化が進んだ
他の地方ローカル線とは一線を画した昭和の香り
がタップリと漂う沿線風景になっています。

広角系から望遠レンズまでが自在に撮れるポイント
では、満開の菜の花に魅了された多くのカメラマン
が詰めかけて撮影を行いました。
2012.4.15 撮影 上総大久保~養老渓谷 
 

小湊鉄道線は内房線の五井駅より上総中野駅まで
の全長39.1km が非電化の単線区間で近代化されて
いないために駅舎や在籍する車両に昭和の雰囲気
を色濃く残しています。


桜が満開になる季節には沿線に大勢のカメラマンが
訪れて行き交う気動車の撮影で賑わいますが花見
の一般客も桜の名所とあって鉄道ファンに混じって
の桜と列車を絡めた撮影を行いました。

おだやかな春風が吹き桜吹雪が舞う中に菜の花も
咲いて、3両の小湊鉄道キハ200は春らしい風景
での撮影となりました。


2012.4.15 撮影 上総大久保~養老渓谷 

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