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国鉄の標準的な有蓋貨車として1961年から製造さ
れたワム80000は製造総数26605両で最も多く作ら
れた貨車でした。コンテナ同様にフォークリフト等に
対応するため側面はどこの扉も開ける構造になって
おり床面はJIS規格パレットを14枚敷ける広さがとら
れていました。

工場で生産されたロール状の紙は5tコンテナよりも
ワム80000の方がスペースに無駄なく積むことが出
来ることや最大積載荷重15tで車体長9mの2軸車
ながら走り装置が二段リンク式であるため75km/h
運転が可能であったことから東海道本線製紙輸送
列車のコンテナ化は行われませんでした。

撮影は、
E257系新製車の甲種回送を撮影を目的に
待機していると、EF65-1005牽引の東海道本線上り
製紙輸送列車3460レがカマの次位にタキ3両を連結
して茶ワムと青ワムを混結した長編成でやってきまし
た。東海道本線をワム貨が長大な2軸貨車を連ねて
走る姿はコンテナやタキで編成された貨物列車とは
違ったカッコ良さがありました。

ヘッドライトを輝かせながらカーブにさしかかる姿が

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