懐かしの急行かいじ

2003年7月12日に上沼垂区の165系Ｍ2・Ｍ3編成を
使用した「懐かしの急行かいじ」号が新宿～甲府
で往復運転され撮影を行いました。

「懐かしの急行かいじ」号はムーンライトえちご
に使用された新前橋のＭ2・Ｍ3編成を直流急行色
に再塗装を施して復活させ165系ゆかりの路線で
「さよなら運転」を実施したものですが、車内は
ムーンライト仕様のままでしたので急行型の標準
的な座席とは異なったリクライニングシートでの
運転となりました。

撮影では、事前に山線を登る列車をイメージして
ロケハンを行い、撮影の当日は早朝から撮影地の
初狩～笹子の区間の安全な畑に三脚を据えて待ち
通過時間を迎えました。

点灯した２つのデカ目ヘッドライトが、印象的な
撮影となりました。

2003.7.12　　撮影　　初狩～笹子　　

「懐かしの急行かいじ」ヘッドマークを掲出して
中央線内の山線を走行する165系の6連は、原型の
大型前照灯が往年の姿を彷彿させる堂々の運転と
なりました。

かつて急行アルプス、急行こまがね、急行かいじ
などの急行列車が行き交っていた中央線内を走る
姿は、JR東日本の新前橋165系として最期の力走
を運転区間の沿線に披露するものとなりました。

湘南色に復元されて人気のあった165系Ｍ2・Ｍ3
編成でしたが翌７月13日に新宿～河口湖で運転
された急行｢懐かしの急行かわぐち」号の運転
を最後に全ての運用から外れて引退しました。

2003年8月3日開催の「301系さよならイベント」
2003年8月23日の「大井工場一般公開」で展示を
されたあとの2003年8月27日には、解体のために
長野総合車両センターへと廃車回送されました。

2003.7.12　　撮影　　四方津駅　　