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復路運転となるEF58-61牽引の「浪漫」が今日の撮影
のメインなので往路列車の撮影後すぐに山の反対側へ
と移動しました。構図は石橋鉄橋の大俯瞰に水平線を
入れました。

撮影地は次々にやってくる人があり、みかん畑の農道
は「浪漫」の通過を待つ多くの鉄道ファンで埋め尽くされ
ていきました。「列車の通過時まで天候がもつように…」
との願いとは裏腹に天候が徐々に悪くなり太陽が厚い
雲の中へと隠れて露出が厳しくなっていきました。

しかし通過の直前に「EF58+浪漫の奇跡」が再び起こり
ました!!!雲の切れ間から太陽が出てきたのです!
EF58-61に牽引されEF64-42を後部補機に従えた豪華
で美しい「浪漫」の姿を撮影することができました。

列車の通過後は撮影者一同での大拍手となりました。

「浪漫」は運転終了後は品川に1日留置され、翌日の
12月4日にEF64-42の単独牽引で品川から長野まで
最後の走行をして12年間の歴史に幕を下ろしました。

引退後の「浪漫」は「ばんえつ物語号」の客車に改造
されるかもしれない等の噂もありましたが、翌2007年
3月に長野総合車両センターにて全車両が廃車解体
されました。「浪漫」解体のニュースは、鉄道ファンに
衝撃的な出来事となりましたが「浪漫」とともに役目を
終えた牽引機のEF64-42も同時期に廃車解体されて
しまいました。


2006.12.3 撮影 根府川〜早川   

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