御殿場線70周年記念号
ここまでの撮影で、すっかりテンションの上がって
しまった撮影隊一同は、さらに追いかけて撮影を
続けようということになり、急遽転戦を決めました。
撮影地は沼津付近の安全な場所でEF58-157の
面が夕日にキラリと光るイメージで1発打とうとい
う事になりました。

もう時間的にも下りのスジは編成側には陽が当た
らないのですがEF58に完全にKOされていまして
追っかけ中の車内は全員がハイテンションになり
「よっしゃ〜今日は限界まで撮るぞ〜」という場の
雰囲気になっていました。

撮影は駅間の安全な踏切の脇から行いました。

2004.11.20撮影 片浜〜原    
EF58はサイドビューの最も美しい電気機関車とも
いわれますが、重連運転では2機のEF58を是非
ともサイドビューで撮りたいとも思っていました。

運転初日の復路運転ではサイドビューを撮るため
の撮影地での長い待機のあと通過時間を迎えると
やがてEF58-157を先頭に颯爽と重連編成が山線
を下ってきました。

秋本番を迎えて山は紅葉してススキ野原も一面
に広がった山線の大カーブの区間では、期待ど
おりにEF58重連の編成が機関車の美しいサイド
フォルムを披露しながら、眼前をゆっくりと通過し
ていきました。

2004.11.20撮影 足柄〜御殿場
 

東海道本線の興津〜由比での撮影後ただちに
車で移動を開始して東名高速道路を使って列車
を御殿場線内へと追いかけて撮影を行いました。

撮影地は静かな山線ですが旧東海道線時代は
東京〜神戸間の最急行列車が行き交い急勾配
のために補機にマレー式蒸気機関車が付いたり
単線化された後にもD52型蒸気機関車が走って
いた場所なので待機中も歴史を感じました。

EF58重連の編成が秋の深まりとともに紅葉した
山線に姿を現すと御殿場線らしい単線区間では
撮影待機していた大勢の鉄道ファンにより一斉
にシャッターが切られました。

2004.11.20撮影 足柄〜駿河小山

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